「orbital period」はとにかくすごい!

BUMP OF CHICKENのアルバムの中で、「orbital period」は特別だと思います。何が他のアルバムと違うかと言えば、一つの「作品」という意識がかなり強く感じられることです。曲の配置は一つの流れを持ちながら、何か共通性が貫かれています。アルバムのデザインもこのアルバムの根底にあるものを表現しています。さらに、アルバムの中に歌詞カードだけでなく物語が添えられているのは珍しいと思います。すごく素敵な物語で、このアルバムの世界観を形作っているものの一つなので、曲を聴きながら少しずつ読んでいくと良いと思います。それでは、ここからは収録曲を何曲か紹介したいと思います。

voyager
最初の曲は、静かに弾かれるギターに載せて歌われるささやかな曲、「voyager」です。バックには宇宙がイメージできるような不思議な音が流れていて、宇宙を舞台にした歌詞と合っています。短い曲ですが、このアルバムが表現する宇宙的な広がりを予感させるような、効果的な曲だと思います。

メーデー
シングル曲なのでこの曲は有名かもしれません。心の中の深いところまで潜って相手のことをわかろうとする様子が幻想的に表現されています。綺麗な曲調と、必死さが伝わる歌い方とが織りなす名曲だと思います。

ハンマーソングと痛みの塔
冒頭で紹介した物語の一部がそのまま歌われている曲で、このアルバムでは重要な役割を果たしています。物語がベースになっているのですが、現実の世界にも通じるようなものがあるので聴く価値があると思います。少しおかしいけれどせつない、そんな曲です。

ひとりごと
優しさについて考察した曲なのですが、これは本当に共感できる人が多い、感情に訴えたような曲だと思います。優しさを渡そうとしても渡せないもどかしさがうまく表現されていて、せつなさが溢れてきます。

涙のふるさと
故郷を離れる人のことが歌われている、心にしみるような曲です。アルバムの終盤で、すごくいい味を出していると思います。この曲がアルバムの一つの核になっていることは間違いないでしょう。
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